働く船員・社員の声

中途
甲板部
一等航海士
2023.03.30 更新
入社して刺激を受けた人がいます。あの人がいたから頑張れるのかなっていう人に出会えた。

先に入社した同期だった友人に雰囲気を聞いたら、いいよと言ってくれたのがきっかけ

— 共栄マリンに入社したきっかけを教えてください。

元々SECOJで外航に乗っていて同期だった友人が共栄マリンに入社していました。
雰囲気とかを聞いたら、いいよと言ってくれたのがきっかけです。
仕事内容もROV(遠隔操作の無人ロボット)とか他の一般商船と違い、ずっと航海当直荷役ではないので作業が好きな自分に合っていると思いました。
3年間、ばら積み石炭、VLCCとか乗っていて、海外に行きました。
実際には、海外行くだけで、上陸の頻度とか楽しみ、やりがいって等想像していた海外像っていうのと違う部分がありました。
ゆくゆく聞いていると海外行く船でも、小さい船とかだと、普段入らない港とか入れて楽しいって聞きました。

— 実際に共栄マリンに入社してみてどうでしたか。

自分に合っていると感じます。
実際に乗っている方、今の船長とか、もともと漁船上がりの人とか、現場経験している人が多いです。
一般的な航海当直だけ行うっていう感じではなく、作業もやることが多いので、やりやすいと感じます。
自分の中ではいろんな普通の旅行とかじゃなかなか行けない所、小笠原とかあとは一般ではいけない場所で仕事できたりとかは大きなメリットです。

船内は和気あいあいとして、変なプレッシャーがなく、やりやすかった

— 入社前に抱いていた不安はありますか?たとえば人間関係とか技術的など。

自分は人とすぐうちとけたりするのが得意な方じゃないので、人間関係の不安はありました。
けど、実際最初に新日丸に乗って、ROV(遠隔操作ロボット)のチームを含めて割とみんな和気あいあいとしていて、乗ってみて楽しかったです。
技術面でも自分の場合は外航で次席のサードオフィサーしかやっていなくて、不安がありました。
実際やってみたら完璧な航海士像を求められているってわけではなく、周りから力を抜いてやってくれたらいいよという感じでした。
変なプレッシャーなく、やりやすかったです。
船長も技術に不安があってもちょっとやってみたら、わからないところは教えるからとやらせてくれました。
外航は船長が会社のトップみたいな感じでとっつきにくいところがありました。
もちろん、ある程度乗って仲良くなれば別ですが。
この会社は船長も本当に同じ部署で働く上司みたいな、仲間というか、関係性がすごい近い。

— 船の雰囲気はどうですか?

どの船もいいんじゃないですか。
全体的に見たら雰囲気が良いと思います。
機関長に割と細かい仕事を頼んだらしてくれるし、そういう部分では頼みやすいというか、ちょっと困ったら助けてくれるし。

働く仲間に刺激を受けた。あの人がいたから頑張れるのかなと思う人に出会えた

— 働く仲間に刺激を受けたことはありますか?

刺激を受けた人がいます。一番お世話になっているというか。
目標じゃないですが、あの人がいたから頑張れるのかなって思っています。
教えてくれるときは教えてくれるし、全部教えてくれるわけではなくて、考えろみたいなときもあります。
けど、ほっといて勝手にやれみたいな感じのときもあるし、メリハリがある。
普段はすごいふざけているようですが、仕事になったら真面目に切り替わってやる。
転機じゃないですけど何か、ついていこうみたいな感じで頑張ってきました。
他の船長もそういうタイプの人がいて、そう思う部分があるんですけど。
あの人は若いのにすごいなと思っています。
仕事の取り組みもそうなんですけど、考え方がわりと全体を見て考えている人です。
例えば、「こういうときはこうしてあげないと、作業をしている人はちょっと怖いし嫌だよね」みたいな感じで気を配れているところがすごい。
だから、やっぱりロボットチームを含めて周りから人望も厚い。

入社して、達成感・任せてもらえたという責任を一番感じた

— 入社してからいい仕事をしたと感じたときはありますか?

サルベージのときに二等航海士で乗船していたときです。
サルベージする船が10万トンのコンテナ船のエンジントラブルで漂流状態でした。
その時のサルベージの案件が最初は普通に曳航するだけの案件でしたが、修理するエンジンパーツをサプライ(船舶へ供給)することになりました。
漂流する船に同調させるには、DP(ダイナミックポジショニングシステム)を使用して実施することになりました。
甲板作業の人員配置が決まり、私はDPを使用しての操船を船長からサポートするからと指示されました。
この仕事で、実際もう本当になんだろう…度胸がついたっていうか、何でしょう、ヒヤヒヤしながらやったんです。
船長がサポートするからみたいな感じで、結局サプライやっているときも曳航策つないでいるときも、操船はDPで、一通りやらしてもらえました。
この時が一番会社に入って達成感というか、本当にあれで良かったのかということも自分の中で終わってからも考えました。
うまく言葉で表現できないですが、任せてもらえたっていう責任の部分ですかね。

サルベージではみんなで一緒に仕事。終了した時の達成感・一体感はこの船ならでは

— 船に乗って一番楽しいことは?

サルベージだったら、みんなで一緒に仕事をして、結構時化ている時もある中で作業が全部終わった後に、みんなでやっと終わったとわきあいあいにやっているときですね。
楽しいというよりは、そういうみんなで一つの仕事を終わって達成感・一体感がある。
こういう作業する船とかじゃないと感じられないと思います。

乗船期間は長すぎず・短かすぎず、丁度良い

— 今の生活でライフワークバランスは取れていますか?

外航に乗船しているときは9ヶ月とか長期の乗船があって、休みも大体もう3ヶ月とか決まっていたのですが、今は乗船が短くなって休暇も1ヶ月ちょっとです。
最初の頃は短いのかなと思っていましたが、最近はもう1ヶ月ぐらいがちょうど仕事を忘れずに気分的にちょうどよいと感じています。
あと多少融通というか、配乗に余裕があれば、休みとかも調節してもらえますので。
子供ができてからは、もう乗船長いなっていう気分って思うことはありますけど…。
長すぎず、短すぎず今がちょうどいいのかなと思います。
あと、お客さんが乗船して仕事と仕事の合間に船内休みがあって、入港して時間があればリフレッシュできるので、そこは大きいですよね。

— 業務終了後や下船中はどんなふうに過ごしていますか?

業務終わったら部屋にずっとこもっているのがあまり好きじゃない。
運動したいっていうのがあって、散歩をしたり、ジョギングとか1時間ぐらい走ったりしています。
下船休暇中は、最近は本当にもう帰った瞬間から家事育児が始まります。
それがなければ釣り行ったりとかしています。

いろんな仕事ができることが一番の魅力、そして船の雰囲気がよく、働く人がいろんな経験をしているので教えてもらえる

— 共栄マリンの会社の魅力を教えてください。

いろんな仕事ができるということ。
DPにしても、やりたければやらしてもらえるし、プロジェクトによって仕事も違うということですね。
今は、洋上風力のイメージが強いですけど、他にもいろんな仕事ができること。
航海士の仕事をしなきゃいけないときもあるし作業がメインになることもある。
船の雰囲気がまた他の会社に比べたらいいと思います。
職場の雰囲気がいい。
働いている人もいろんな職を経験してきている人が多い。
そういう部分ではいろいろなことを教えてもらえるし、本当に些細なこととかでもです。