働く船員・社員の声

中途
機関部
二等機関士
2023.03.30 更新
やりがいは機関場がきれいになること。また、上と仕事をする際、必要なものを予想して持って行くという流れがうまくいくと、気持ちいいですね。作業も円滑に回るし。サポートがうまくいくと気持ちが良い。

転職活動の時、共栄マリンの対応が早く、会社としての対応力がよかった。

—— 今いくつですか。

今28です。以前の会社は、乗船期間が長くて休みが少なく、疲れてしまいました。
求職活動でインターネットで調べると、検索結果で共栄マリンが一番頭にくるんですよね。
なので共栄マリンと、フェリー会社に連絡して、一番レスポンスが早かったのが共栄マリン。
当時オンラインの面接はなかった。会社に来てくださいという所ばかりだった。
びっくりしました。
でも、この会社はオンライン面接で対応が早かった。
会社としての対応力がね。そこらへんもすごいと思って。船員インタビュー見ていてもまあまあで。


巻き網船の仕事と比較して

—— 漁船ですと、どんな感じで働きますか。

頑張ったら会社は評価してくれますよ。
会社はしっかり評価してくれます。
基本的には朝明るくなってから走り出して、一番は船頭が見ているんですけど、魚はねたらそっち行って、ソナーかけて、魚いたら網をまくという感じで。暗くなるまでそれをやります。
魚層に落として、冷凍機かけてという感じですね。
日中は明るくなってから暗くなるまでなんですけど、ただ網が破けたら、暗くなってからでも網を修理します。
冷凍のほうもかつおぶしになるあまり質のよくないやつと、刺身になる質のいいやつ。質のいいやつを捕るには、ちょっと移動しないといけないんですよね。魚層に入って、モッコというネットに入れて…。それを夜やったり朝やったり。
人口漁礁をチェックしてそれに群がったやつを捕るときには、明るくなる手前でスタンバイしてソナーかけて、暗いうちから漁をしてという感じです。

—— 以前の船も機関士ですよね。

機関士です。機関長以外は機関場は網とりしたり、なんでもやりますよ。
ワッチのときはちゃんと入りますけどね。業者を呼んで整備してもらうことが多かったため、あまり整備の機会は少なかったので、腕は全然上がらなかったです。

—— うちの船に機関士で入って不安とかありましたか。

いや、特にないですね。教えてもらおうとか、完成図書見ればいいやと。ただ聞いたほうが早いですし覚えますし。実際、きちんと教えてくれましたよ。


やりがいは機関場がきれいになること。また、上と仕事をする際、必要なものを予想して持って行くという流れがうまくいくと、気持ちいいですね。作業も円滑に回るし。サポートがうまくいくと気持ちが良い。

—— 仕事でどのへんがやりがいを感じますか。

機関場がきれいになったらじゃないですか。掃除は時間があったらやっているので。
機関場をきれいにしているとやりがいを感じます。確かに故障したら対応もやりますけど。本船は故障も少なく、しっかりメンテナンスされていますね。

—— 印象に残った仕事はありますか。

たとえば、メインエンジンの仕事。
噴射弁の交換ってファーストの担当じゃないですか。自分がやるわけじゃなくて、ファーストがやるわけじゃないですか。
自分たちがやることといえば道具用意したり、片付けをしたり。それをいい感じに流れてやっていく…いるものを用意して、片付けをさっとやってとか。私はサポートを徹底しているので。
予想して「これ持ってきて」と言われて持って行ってという流れがうまくいくと、気持ちいいですね。作業も円滑に回るし。
そういう人がいなかったら、いちいち指示を出すのもあれだし、自分が仕事が分かってない。何を言っているか分からない。気遣いがない。だからちゃんと気遣いして、あれがいるかなと用意して、分からなかったら聞いて。作業が早く終わると気持ちいいですね。
ただそう思っている人はそんなにいないかもしれない。普通の人だったら定時作業が面白いとか、難しい作業が面白いとか。自分はそうじゃなくてサポートがうまくいくと面白い。
あと、ファーストですごいと思う人がいます。前線で仕事ができるし、サポートもできるし、溶接の技術もある。ファーストエンジャーでモップ掛けするのかと思いました。下の仕事だろうと全部終わったら自分からそうやって掃除している。自分の目指している人です。

—— 不安なことはないという感じですよね、分からないことがあったら質問してという感じで。

はい。実際に、体的にも精神的にもすごく楽ですね。


船の雰囲気は良い。うまくやっています。甲板部とも、年上ばかりですが優しく気さくに話せています。

—— 雰囲気は最近どうですか。

いいですよ、全然。うまくやらせてもらってます。
私も今のところ困ったことがそんなにないのでね。誰と乗っても。

—— 甲板部との関係はどうですか。

全然問題ないですよ。私と乗っている人は年上ばかりだから。深く交流はないですが、みんな優しい方ばかりなので。気さくに話せる方ばかりです。
忙しいとみんなイライラしちゃうからピリピリする部分もあるけど、今回のプロジェクトは特に忙しくないので。


以前と比べ書類仕事は増えたが、しっかり管理されているのは良いこと。

—— 大変だった仕事はありましたか?

書類仕事が多いじゃないですか。以前はやったことがないので、慣れるまで大変でした。
まあ実際はインベントリーなんですけどね。書類仕事が多い。パソコンの入力とか燃料計算とか、予備品とか注文とかやったことはなかったですね。
この会社に来ていいなと思ったのは、しっかりインベントリーを管理していて、予備品もちゃんと管理しているじゃないですか。
整備期間もちゃんとしているし。それはいいなと思います。


プロジェクトはあまり関わらない。

—— プロジェクトで面白かった仕事はありますか?

あまり自分たち、プロジェクトにかかわらないじゃないです。
ROVを使う仕事だと発電機を頻繁に積む。それがセカンドの仕事で大変なところですね。それぐらいじゃないですかね。
とりあえず自分はプロジェクトにかかわらないし、守秘義務もありますしね。
ただ、調査の仕事だとコロナ禍の影響が少ない。
これからは風力発電にもチャレンジしますからね。安定した仕事だと思います。


船内生活。船内の雰囲気は良い。食事は野菜・唐揚げ・カレーが特においしい。

—— 船内生活はどうですか。

趣味のことをやりたいと思ったらめちゃくちゃ時間とれる。
本船はみんな釣りやってますもんね。
船内の雰囲気もいまはすごいいいですね。
甲板部の人も良い人ですし。でも、合わない人もいますけどね。

—— 食事はどうですか。

おいしいですよ。今度の人もおいしいです。
唐揚げうまいな。すごいサクッとしててこんなにできるんだ!と。
あと野菜がおいしい。苦手だなという食品もおいしく感じる。
あまりズッキーニやナスとか使わないじゃないですか。
食べたらすごいうまい。すごいですよ。本当店の味みたい。
あとキーマカレーがおいしいですし。うまかったです。
唐揚げは記憶に残る唐揚げです。
こんなサクサクにできるの、どうやるんだろうぐらいの唐揚げでした。
食品の保存とかしっかりしてるし…。野菜がうまいなんてあまり思わないじゃないですか。

—— 船内休暇は取れていますか。

今日も休暇ですしね。
すごく取れています。
大丈夫かな、体がなまっちゃうなと思うぐらい。休暇は取れています。
この前も休暇だったのにまた休暇かと思います。
船長によりますね。中1日は結構休みですね。

—— 業務終わったときはどんなことをしていますか。

洗濯したり、ゴロゴロ。
ゲームやったりですね。自由時間はすごくとれています。以前は忙しく、あまりできなかったので…。お酒は飲まないです。誘われることもないですね。


PC業務はエクセルフォームの入力・ニアミス報告・作業日誌。

—— パソコンの仕事はどうですか。

エクセルができれば。
フォームに関数が入ってるじゃないですか。
保護されているので、そこはおかしくなったら機関長に言えば機関長が直してくれます。
それで困ったことはないです。機関長にお願いしますと相談します。
ニアミス報告書とか文章も書きますけどね。作業日誌とか。


会社のいい面は転職した人から学べる。報奨金制度がある。

—— うちの会社に行っていい面・悪い面ありましたか。

いい面はいろんな船の人…転職してきた人の話も聞けます。
そういう人から学ぶこともあります。
漁船もタンカーもフェリーから来た人もいて、いろんな会社の技術も見て勉強できたりはあるんじゃないですかね。
いろいろ勉強する点はありすぎて…人によってやり方があるし。
いろんなやり方があって自分に合ったやり方でやればいいんじゃないかな。
いろんなやり方があるのがいい。これだったら効率悪い、効率がいいといろんなやり方があるのが。
あと1級や2級取ったら報奨金が出るのもいいですね。
ちゃんと評価してくれるということじゃないですかね。モチベーションになると思います。そんな感じですかね。
自分のポイントはいっしょに乗船する人が良ければよいというところです。
デメリットは他の船と比べたら、スケジュールに余裕があり、体力的にきつくない分、給料が高くはない。
それは、業務内容に十分見合った給料なので、そこはバランスが良いと思いますけど。