働く船員・社員の声

中途
甲板部
二等航海士
2023.03.30 更新
いろんな会社からの中途入社が多いので、いろんなやり方を質問できる環境が良い。

内航タンカー船乗船後、陸上を経て再度海の世界へ

— 転職する際に、ホームページは見ましたか。

はい。僕は性格が素直じゃないから、会社に忖度した意見が編集されているんじゃないかと思いました(苦笑)。

— タンカー船に乗船して、一度陸上に転職しましたね。

海の仕事以外を見てみたいなというのもありましたし、プライベートでも嫁さんと知り合ったばかりだったかな。
乗船していたら、3ヶ月~4ヶ月会えなくなるじゃないですか。
電波も通じないし、辞めようと思いました。その後陸上の会社を、主に運送系で転職しました。運転や、運転の補助もやっていました。

— なぜ、船の世界に戻ろうと思ったのですか。

最終的はタクシー会社に勤めていたのですが、コロナの影響で仕事が少なくなりました。
出勤が少なくなって、もう駄目だなと思って。
インターネットで船の仕事を検索して応募しました。
昔とった杵柄じゃないですが、仕事で使えるので海技免状を講習を受けて有効にして、経験もあったから、船の世界しかないかなと。
あと、前は内航タンカーに乗っていて、同じ船種なら転職もスムーズだったんだろうけど、どうせ転職するなら別な職種の、知らないところに乗ってみたいなと思って。

— 共栄マリンを知ったきっかけはなんですか。

インターネットで調べて、検索上位に上がってくるから(笑)。履歴書を送っていいですか?と電話しました。

夕方仕事が終了するときは、部屋で一人の時間が確保できるのが良い

— 前の会社との違いはなんですか。

前の船は朝から夕方まで忙しかったです。
明るい時間帯に荷役して、夜中の間移動して次の港で荷役して、また移動して。
そういうサイクルでした。
共栄マリンに入ってみて、船のスケジュールがせわしなくないですね。
体力的にも慣れました。夕方仕事が終了するときは、部屋で一人の時間は確保できているので、メンタル的にも良いです。

沖縄海域を航海する機会が多く、外部から多くの人が乗船

— その他特徴的なことはありますか。

この船に限ってかもしれないですけど、沖縄海域ばかり航海していますね。
タンカーはクライアントからオーダーが入って、広い海域を航海しますが、海域が限定的かなと思いました。
ホームページではあちこち行くという話でしたが、マンネリかもしれないですね。
【※会社脚注】プロジェクト・船舶により、航行海域が偏りがちなケースがあります。

— 本船は沖縄中心ですもんね。その他に何かありますか?

この船はROV(ロボット)チームがいて、我々船員がいて、みんなで一つの仕事をします。
外部の人との交流が出来るというのは、知らない世界が見られるのはいいんじゃないですかね。
前の船は外部の人が乗ってくることはないですからね。客室もたくさんないですし。
ただ、僕はあまりお話しないですね。口下手なほうなので(苦笑)。

プロジェクト単位での乗下船が多い

— 入社時に不安なことはありましたか。

はい。未経験だったので。
それこそ情報はホームページを見て、そういうことをやるんだなと把握して。
入社してどうだろう…。まだわかってない事もたくさんあるんですけど、上の人から教えてもらいながらなんとかこなせているのかなと思いますけど。
今は2週間にいっぺんぐらいの入港じゃないですか。
前の仕事だと荷役のたびに入港していたので、乗下船が簡単にできましたが、この会社はプロジェクト単位で乗下船を決めたりするじゃないですか。
そこがプロジェクトの途中で下船することはないんだなというのは入ってみないとわからなかったですね。
【会社脚注】プロジェクト途中での乗下船は、状況により異なります。

船内生活、エンジンとの壁もなく食事はまあまあ

— エンジンのメンバーとお話する機会はありますか。

その辺の壁は感じないですね。

— 食事はどうですか。

飯はどうだろう…。それも人によるけど。
前の会社のコックさんで上手な人がいました。
前の会社は食材の仕入れが入港の度にできていたけど、この会社は半月に1回だから冷凍ものがどうしても多くなっちゃって、そこは難しいんだろうなと思うんですけど。
前の会社は魚を一本買ってきて、さばいて刺身にして、照り煮にして、あとはあら汁でとか。
腕のいい司厨長さんがいたので。この会社は、この司厨長さん良くないという人はいないです。

海底調査で深海が見られたこと、きれいな景色を見たことはなかなかない経験

— 仕事で面白かった経験はありましたか。

乗船して、ドリルでの掘削調査とROVの海底調査しか経験がないですけど。
仕事の合間に、深海はなかなか見られるものじゃないので、この仕事につかなかったら経験が出来ないんだろうなと思います。
掘削調査の時は、ドリルの機械のところにカメラが一つついていて、掘ってる軸のドリルの所を定点で写している様子が見られます。

— 良かったなというプロジェクトはありましたか。

沖縄海域でプロジェクトを行っていたんですけど、無人島で島の名前を忘れちゃったんですけど、岩肌がきれいで、アンカー打ったとき日が丁度落ちてて、いい感じに日が差しててきれいだなと思って。
なにもない島だったんだけど、パソコンのCMのバック画像に使われてそうな、絵になる景色だったんです。この船に乗ってなかったら経験できなかったからよかったなと思いました。

— 仕事で大変だった経験はありましたか。

乗ってすぐ時化で、奄美大島の名瀬港に入港したことがあって、大時化でかなり揺れて、久々の時化で何回か戻しながらワッチ取りまして。
こんなにきついのは久々だなと。
前の船と大きさも揺れ方も違っていましたので。久々に戻しました。

休憩・休暇の過ごし方

— 休憩時間はどんな過ごし方をしていますか。

インドア派なので上陸時は買出しに行って、あとは部屋で過ごすというような。

— 自宅に帰った時はどうですか?

似たようなものですね。子供連れてどこかに行ったりしますけどね。あと嫁さんと買い物、3人で行ったりだとか。

入社して感じた良い点は、いろんな会社からの中途入社が多く、いろんな事を質問できること

— 入社して感じた良い点はありますか。

いろんな会社から来た人材がそろっているので、いろんなやり方をそれぞれ持ってるので、それを聞けるのはいいのかなと思います。いろんな経験を持っている人が集まっているのはいいんじゃないかなと思います。伝統みたいのはないのかもしれないですけど。