働く船員・社員の声
学生の時に調査・掘削船の話を聞いて、面白そうだと思って入社
— 新卒応募の際に、どういう点に興味を持ちましたか?
大学の練習船では、調査関係が多かったので、元々海洋調査系にちょっと興味があって。
大学で勉強したことを少しでも生かせるのかなと思って、そこで興味を持ったのが最初です。
合同企業説明会で、特にPOSEIDON-1の掘削船の話を聞いて、大学でやってることとはまた少し違ったんですけども、面白そうなことだなと思ったのが最初でしたね。
入社して最初に乗ったのが掘削船のSTANFORD HOBBYでした。
大学時代の練習船では、まだ掘削調査は全然やってなかったんです。
全然分からないことだらけだったんですけど、海のことを調べるっていう意味では、根底では一緒なのかなと思いました。
入社当初は甲板手。慣れない作業で最初は大変でしたが、今では役に立っています
— 苦労したこと、楽しかったことはありますか。
最初甲板部員で入社して作業メインだったので、あまり大学時代ではやらない部分が多かったですね。
最初に仕事を覚える点では大変ではありました。
ただ、ボースンや上の甲板手の先輩方、いろいろサポートはしていただいたので大変でもあり、面白くもありっていう、どっちもありました。
甲板手の経験はすごい役に立ってますね。
士官でワッチだけが仕事という訳ではないので、デッキの仕事もわかってないとできないことっていうのもやっぱり多い。
それはとても役に立ってます。
— 新卒の場合、士官採用で最初甲板手から経験しますが、どう思いますか?
このままが良いと思います。
特に他の会社行った、大学の同期とたまに連絡とったりするんですけど、やっぱりそのデッキの作業のことでわからないことが多いって言ってる同期も多いので。
ある程度でも、やっぱり知っているというのはアドバンテージにはなっていると思います。
OJTでは船体整備や、ロープの加工・ワイヤー刺しなど様々な事を経験
— 入社当初、OJTではどんなことをやりましたか?
STANFORD HOBBYに乗船したので、特殊かもしれないんですけども…。
船体整備はもちろんやりましたし、中の水道の何かちょっとした工事であったり、あとはロープの加工やワイヤーを差したりとかもやりましたね。
この会社の船員が乗船する最初のタイミングだったので、細かい修繕が発生して、ボースンとてんてこまいになりながらやっていました。
結構苦労しましたが、良い経験をしたと思っています。
練習船と違っていた点は、複数人でやっていたことを甲板手一人でやらなければならないこと事を経験
— 社会人になって戸惑った点は、どんな点がありましたか。
練習船で、例えばワッチ入ってログブックの書き方ですとか、細かい部分っていうのはやっぱり違いがあります。
あと練習船だとワッチで学生かグループで5人や何人かで入ることが多いので、今まで5人とか何人かでやっていた部分を甲板手1人でやらなければないけないことが、最初大変でしたね。
入社前に抱いた不安はありましたか?
ちゃんとうまくやっていけるかなと、すごく不安でしたね。
入社後は仕事で慣れていくしかなかったですが、上司の甲板長や士官から優しく接してもらったので、慣れやすかったと思います。
プロジェクトを無事に、誰も怪我せず終えられた時は達成感
— 仕事のやりがい、いい仕事したなと思う時はありますか?
プロジェクトを無事に、誰も怪我することなく欠けることなく終えられたときっていうのはよかったなとは思いますね。安心感といいますか。
停泊すると、安心感といいますか。ほっとするような感じですね。
もちろん停泊中も仕事はあるので、完全に気を抜くわけではないんですけども、プロジェクト中に比べれば少しリラックスした状態で仕事することができるので、それだけでもやっぱり全然違いますね。
船内の雰囲気はデッキ・エンジンン仲が良い。年齢が近い人が多く同期は良いライバル
— 船内の雰囲気はどうですか。
すごいいいと思いますね。デッキ・エンジン関わらず仲もすごくいいです。全然いい雰囲気でやってると思います。
停泊中の話になるんですけども、POSEIDON-1のレクルームで夕方、デッキとエンジンとみんなで何かゲームやってたりとか、運動してたりとかしますんで、そういうところではやっぱりすごい親密なのかなと思いますね。
就職する前のイメージは、船員さんて怖く厳しい人が多いというイメージがありましたが、優しい人が多いですよ。
— 近い年齢の人が多いですか?
そうですね、結構近い人多いですね。
特に同じデッキの同期なんかはいいライバルといいますか。
向こうのあいつはこんなことができる、じゃあ僕はこれをやってやろうみたいなことで、2人で高め合ったりとかするんで。すごいいいライバル関係です。
— 何かわからないとか困ったときに相談しやすい環境にありますか。
今の私でいえば、三等航海士やってますので、一つ上のセカンドオフィサーやジュニアセカンドオフィサーに。
とても聞きやすいですし甲板手やっている時あれば先輩なりボースンなり、他の士官の方はどなたでも言えば、ちゃんと受け答えをしていただけるので聞きやすい環境ではありますよ。
船内生活は食事がおいしく、船内でも陸上でもしっかり休みもとれている
— 船内の食事はどうですか。
食事美味しいですね。いっぱい食べてますんで(笑)。
特に司厨長が作るピザがとても美味しいです。
— 船内や陸上で休暇は取れいてますか。
はい、休暇はちゃんと取れていますね。
船内でもプロジェクトがない土日はどちらか休みだったりはしますんで、休みはちゃんと取れてます。
乗船中の休暇は結構大きいですね。
やっぱり朝ちょっとゆっくりできたり、夜も少しゆっくりできたりはするので、とてもありがたいです。
休憩時間は私は本読んだりとか、あとネットでちょっと何か動画見たりが多いですね。
学生のうちは学校の勉強をしっかり行い、航海士入社後は甲板手でデッキ作業が多く仕事を覚えていく
— 新卒の学生に対して、アドバイスはありますか。
学校で勉強できることを勉強して、あとはもう仕事はもう就職してから覚えるでも全然遅くはないと思います。
もうとにかく学校にいる間は学校の勉強をしっかりするっていうところをやってもらえればなと思います。
上級免状は、学生のうちにとっておいた方がいいのかなという気がしますね。
やっぱり仕事と両立となると大変な部分もあるので。
航海士入社の場合は、最初甲板手となるので、そのデッキ作業をしっかりやってくれて。
作業や汚れ仕事とかもやっぱりあるので、嫌がらずにどんどん積極的にやっていけるような人がいいのかなとは思いますね。
今のところ、後輩で嫌がる人はいないです。
全然大丈夫です。