働く船員・社員の声

新卒
機関部
三等機関士
2023.03.07 更新
新卒入社後1年、安全に夜間当直をやり終えた時が一番のやりがい

自力でエンジンを直すことがかっこいいと感じ、エンジニアの道へ

— 新卒で、なぜ共栄マリンを選んだんですか?

他の船会社に就職するのを最初考えていました。
どういうものを運んでいるのかな、どういう仕事をしているのかなと調べたんですけど、結局どこの会社も仕事内容では変化がないと思っちゃったんですよね。
その時に共栄マリンという会社を見つけて調べていったら、他の船会社にはない面白い仕事をしていたんですよね。色々調べていくうちに魅力を感じて、ここを受けてみようかなと。
ものを運ぶ船は、志望理由を書くのが難しいかなと。

— どうしてエンジニアの道を選んだんですか?

学校に入る時に決めました。正直、航海コースにあまり魅力を感じなかったです(苦笑)。
何かを操船するとか、あまり興味がなかったんですね。
それより自分で直すとか、簡単に機械をいじるほうが僕には合っているというか。
僕はそういうことが好きだったので、そっちのほうが自分に合ってるかなと思ってエンジンを志望しました。
もともと、プラモデルとか組み立ててみたりとかは好きでしたね。
船で何かあった場合に、誰かを頼るよりは、自分で直すほうがかっこいいんじゃないかなと。

— 共栄マリンのことは、どうやって調べたんですか?

インターネットが主でしたね。あとはパンフレット。
他の会社と比較して、共栄マリンは書かれている内容が充実していました。
細かくてしっかり書いてあるし。量もスクロールするほどでした。

入社して1年、メリハリのある仕事

— 共栄マリンに入社して1年になりましたが。

話に聞いていたのよりは忙しくなかったです。
学校の同級生と話していると、すぐ退職した人、休暇が少ないという人もいましたが、僕はそこまでは感じなかったかな。

— プロジェクト入っているときは忙しいですよね。

はい、メリハリがある。全然暇という感じではないんですけど。

— 停泊している時は先輩から教わったり、時間に余裕があるかと思いますが。

そうですね。やっぱり三直制なので、なかなか聞きたかったことが聞けなくて。
サルベージ待機など泊まっているときに、いろんなエンジニアにすぐに質問できるので、そこは大きいかなと思います。

— 入社した1年でどんなプロジェクトをしましたか?

ROVを揚げ降ろしする調査作業をやったり、近海で1ヶ月間、作業母船の仕事をしました。
まだ、サルベージの経験はないです。曳航訓練もしたことがないです。

— サルベージはタイミングなので、あたる人とあたらない人とすごく差がありますね。5年在籍しても未経験の人もいますよ。

これまで3隻の船を経験

— 3隻経験しましたが、船内の雰囲気はどうでしたか?

別に3隻とも大きな差はないのかなという感じですね。
ROV作業があれば、外部からROVチームの方が乗船されますが、別に変わらないかなという印象ですね。

— 人間関係はどうでした?

悪くなかったですね。

— 甲板部と機関部の関係はどうですか?

一緒に大きい仕事をしたことはあまりないんですけど。
僕なんかだとペンキを貸してくださいとか、いろんなものを借りたり、頼っています(笑)。

— 逆に頼られるときもありますか?

そうですね。船内の乾燥機を1台増やそうと、コンセントを増やさなければならないときにお手伝いをしたことがあります。

夜間当直を初めてやり切った時、達成感を感じた

— やりがいを感じたことはありますか?

1か月間ぐらい近海で乗船した時に、初めてパーゼロ…夜間当直を1か月やって、僕の中ではすごく達成感がありましたね。

— エンジンも発電機もトラブルなく。

小さなトラブルもあったんですけど、無事に帰ってこれたというのは僕の中ではとても達成感がありました。

— どんなトラブルがありましたか?

エアコンプレッサーがすごく回っていて、これはおかしいじゃないか、どこかエアが漏れていると気づいて、調べたらエアタンクのバルブから空気がシューっと出ていたんです。
しっかりとバルブを締めて、それでも止まらなくてメインのバルブを締めたんですよ。
これが一番大きいトラブルだったんじゃないかなと思います。

休憩時間は取り扱い説明書を読み、下船中は自転車でリフレッシュ

— 船内での船内休暇や、デイワークが終わった後はどのように過ごしていますか?

新人なので、他の機器の取り扱い説明書を読んでいます。
例えば、ここがダメになったらこういう感じでやればいいのかなと頭でシミュレーションするときもあれば、もうは今日はダメだ、何をしてもうまくいかないなと思ったら寝たりすることもあります(苦笑)。

— 船内の食事はどうですか?

とてもおいしいですね。僕この会社入るまでは64kgぐらいだったんですけど、今は70kg近いので。
今ダイエット頑張ってるんですよね。それぐらいおいしいということで。

— 下船中はどのように過ごしていますか?

旅行に行きたい所はたくさんあるんですが、今は出来ないですね。
自転車をやっているので、近くの山に行ったり。
いつか、自転車でも行ける一番標高の高い山があるので、行ってみたいですね。

共栄マリンを志す学生に伝えたいこと

— 共栄マリンを志す人にどんな事を伝えたいですか?

普通の船乗りと違うものですよ、というところをまず伝えたいですね。
決められた所を往復するのではなくて、プロジェクトによっては北海道近くや、反対に日本の最南端近くまで行くこともあります。

— 仕事では、厳しさもあるかと思いますが。

エムゼロではないという所が一番大きいですね。
最悪困ったらみんなたたき起こして助けを求めればいいんですけど。
ちょっとしたところは当直なので、自分で解決しなければならない。
いろいろと計測したり。音とか振動とかに気を配らないといけないです。
音や振動には、敏感になりますね。

— 後輩にアドバイスをするとしたら、どんなことですか?

船内生活では、コミュニケーションがとても大事だと思います。
気が合わない人はどこでもいるわけですよね。
そういう人とどううまく付き合っていくというのが大事だと思うんです。
将来、船内でも気が合わないという人が一人は出てくるかと思うんです。
そういった時にどう対処をしていけばいいかというのは、学校生活で学んで、人付き合いの経験を一つ作っておくと、違うんじゃないかなと思いますよ。