再生可能エネルギー開発支援
2023年、洋上風車建設を目的とした世界最大級の自航式SEP船(Self-Elevating Platform)の船舶管理を開始しました。
洋上風力発電の将来性
地球温暖化対策のため、再生可能エネルギーによる発電が注目を集めています。その中で洋上風力発電は、欧州を中心に導入が進み、近年ではアジアでの急成長が見込まれています。
世界では、今の政策からその発電量が2022年35GW、2030年270GW、2050年560GW(※1)と増加していくことが予想されています。
(※1:出典 GWECーGlobal Offshore wind report 2021)
資源エネルギー庁の発表では、わが国の洋上風力発電電力量は2019年ではごくわずかであるものの、2030年には5.7GWを目指す見込みとされています(※2)。
エネルギー需給において、将来性のある分野の一つとなっています。
(※2:出典 2021年10月 資源エネルギー庁発表「2030年度におけるエネルギー需給の見通し(関連資料)」
2023年 世界最大級の自航式SEP船
BLUE WIND 船舶管理開始
2023年、洋上風力発電・風車設置を目的とした自航式SEP船(Self-Elevating Platform)・BLUE WIND(23,539t)の船舶管理を開始しました。
世界最大級の搭載能力・クレーン性能を備え、風車設置作業時には4本の脚を海底に着床し、船体をジャッキアップして海面から浮上させ、波浪に左右されず設置作業を実施できることが特徴です。
洋上風車設置プロセス
SEP船へ洋上風車を搭載
入港後、SEP船へ洋上風車を搭載します。
8MWの洋上風車でブレード長約80m、タワー高約105mとなります。
ジャッキアップ・設置作業
設置場所まで移動し、DPSによる操船で船体を定点保持しながら4本の脚でジャッキアップし、設置作業を開始します。
設置完了・ジャッキダウン
設置完了後、船体をジャッキダウンし、次の設置場所へ移動します。
設置作業・移動の繰り返し
洋上風車の設置作業・移動を繰り返します。
船員としての社会貢献
船員は洋上風車を設置するSEP船を安全に運航する立場となります。
すなわち、再生可能エネルギーの一つである洋上風力発電・風車設置に携わることにより、縁の下の力持ちのごとく支える存在となります。
将来の大きな課題である脱炭素社会の実現に、船員の立場として今後社会貢献してまいります。